ご無沙汰しております。
随分と間隔の空いてしまった当ブログの更新も全てこの日の為ともいえます。これを書いているのが丁度1日の0時ですからいよいよ9時間後には公開スタートなんですね。
「いよいよ」ってさっきから何度も書いていて自分でも笑ってしまったりするのですが、けどまぁ本当に、
「いよいよ」なんです。
せっかくですので少しデジタル~撮影の話を!
僕はまなびストレートに引き続き今回も撮影監督として作業に入っています。
(「空の境界」では作業バランスと効率化を考慮し同部松田と二人制で撮影管理を行っています。)
「空の境界」は「まなびストレート」とは毛色の全く違う作品ではありますが
グラデーション処理や画面の落とし方など今に引き継がれた技術の恩恵は大きく
今回も劇中のあらゆる箇所で生かされています。
(もしご覧になる機会がありましたら画面の中で探してみて下さい)
第一章は基本的にフォトリアル(写実的な処理)を要求されるシーンがほとんどですので
肌や服・髪に対する光の回り込みや各素材の反射・屈折の効果で画の精度を
どこまで上げていけるかが勝負でした。
その上で適時"嘘"や"誇張"を織り交ぜつつ、それが超密度(!!)の背景と相まって1フレーム1フレームが一枚の美しい(またはそれ以上の)写真で在るようなコンポジットを心がけています。
今の所、東京都内での単館上映という事ですので
全ての人に~という訳には行きませんが
折あらば是非劇場で…と思います。
少し気恥ずかしい言い回しではありますが
色々な意味でも戦いはこれからだと思います。
これからご覧になる方はどうか
最後を締めくくる7章まで引き続きお楽しみ下さい。
テラオ